FIA ジュニア世界ラリー選手権 第5戦 ラリー・イタリア・サルディニア
スズキ スイフトドライバー、イタリア・サルディニアで2-3-4位を独占!
ラリー・イタリア・サルディニアは、2009年のJWRCで初めて全てのジュニアドライバーがエントリーしたイベントとなった。拠点とされたのは、イタリア-サルディニア島の中でも最も美しい場所のひとつとされているオルビアだ。計9名のJWRCエントラントの中で、ほぼ半数に迫る4台がスイフト スーパー1600。スズキ・スポーツ・ヨーロッパがサポートしている3名のドライバー、Car No.31 アーロン・ブルカルト選手、No.32 ミハエル・コシュツシュコ選手、No.33 シモーネ・ベルトロッティ選手、そしてスズキ・フランスのサポートによる、同じくスイフト スーパー1600を駆るヨアン・ボナート選手も参加し、スズキドライバーが勢ぞろいした。

コシュツシュコ選手は、ポルトガルとアルゼンチンでの勝利の結果、ブルカルト選手を4ポイント、シトロエンのマーティン・プロコップ選手を10ポイントを上回り、ポイントリーダーとして今イベントを迎えた。プロコップ選手は、すでに2つのJWRCイベントをスキップしており、残りのイベントで追い上げをかけてくるのは必至。このサルディニアでは、ポイントスタンディング上位選手のあいだでチャンピオンタイトルに向けての激しい争いが予想された。
ラリーがスタートすると、コシュツシュコ選手とプロコップ選手による戦いはデイ1の早い段階から繰り広げられた。始めから全開でアタックをかけるプロコップ選手に対し、コシュツシュコ選手とブルカルト選手はラフなグラベル路面を考慮し、リスクをおかさずクルマをいたわりながら攻める方法を選択。このコシュツシュコ選手の戦法は功を奏し、プロコップ選手が電気系トラブルでタイムを落としている間にもスイフトをトラブルなく走らせた。このトラブルで、プロコップ選手は順位を3位に落とす。コシュツシュコ選手はルノーのアレッサンドロ・ベッテガ選手から僅か15秒差の2位、ブルカルト選手はプロコップ選手に僅差で続く4位で初日を終えた。
続くデイ2、コシュツシュコ選手はベッテガ選手をとらえ、2位のプロコップ選手と16秒の差で首位に立った。ブルカルト選手が3位、4位にはボナート選手が浮上。今年からスイフトに乗るベルトロッティ選手は8位となった。
最終日のデイ3、コシュツシュコ選手とプロコップ選手との激しい戦いの結果は、13.2秒という僅差でプロコップ選手に軍配が上がった。3位には前日からのポジションを守ったブルカルト選手が入り、ボナート選手も4位と健闘。ベルトロッティ選手は前日までに開いてしまった差を詰めることはできず7位でイベントを終えたものの、このラリーを通じて増えたスイフトの経験は後の糧になるだろう。
ミハエル・コシュツシュコ選手のコメント
「このラリーは僕達とスイフトにとってとてもタフだったけれども、ベストを尽くした。マーティンは信じられないくらい速かったんだ。クルマもチームも完璧な仕事をしてくれたので、結果には満足しているよ。ポイントはチームメイトのアーロンとは6ポイント、マーティンとは8ポイントの差がある。次のイベントは僕の母国ポーランドだ。この差をさらに広げるよ。」
アーロン・ブルカルト選手のコメント
「このラリーの前に、今回は大きなリスクをおかすことはしないと決めたんだ。この決断は正しかったよ。3位に入って6ポイント得ることができたんだから。ラリー中、車内の温度が40度以上にもなってしまって集中力を維持するのが大変だった。ミスはおかしたくないからね。この暑いコンディションの中で、クルマはまったくトラブルなく完璧だった。最終日にワイヤが切れてしまって電気系統が死んでしまうかと思ったけれども、サービスパークに戻ってこられたしチームはこれを完全に直してくれたよ。」
シモーネ・ベルトロッティ選手のコメント
「僕自身このチャンピオンシップの経験は長くないし、スイフト スーパー1600で長い距離を走っていないからまだまだ学ぶべきことが多いのはよく分かっている。自分の国でいいパフォーマンスを見せられなかったことはとても残念だったな。でも、何をどうしなければならないのか課題点を見つけることができた。ポーランドでは良い結果を残せるよう頑張るよ。」
スズキ・スポーツ・ヨーロッパ、チームマネージャー石井康弘のコメント
今年は、これまでのすべてのJWRCイベントの表彰台に2台のスイフト スーパー1600が乗っています。そして今回のサルディニアでも再びトップ3の中の2台がスイフトという結果を残すことができました。もちろん、勝つことを目標としてはいますが、上位4位までのうち3台をスズキ勢で占められたことは嬉しく思っています。ミハエルとアーロンがチャンピオンシップをリードしていることもありますし、既に次のイベントに目を向けています。ラリー・ポーランドでは再び表彰台に乗り、よりポイントを積み重ねることを目指します。また、今回のデイ3で見せたシモーネの成長ぶりも見逃せません。次戦での彼にも期待しています。」