FIA ジュニア世界ラリー選手権 第3戦 ラリー・ポルトガル
ミハエル・コシュツシコ優勝! スイフトS1600と共に連続表彰台を飾る
燦々と降り注ぐ太陽の下、4月3日から5日に掛けて開催されたVodafone Rally de Portugalは、2009年JWRCの第3戦目にして、今年初の3日間全てがグラベルというイベント。織りなす高速ステージは、多くのコンペティターをリタイアに追い込み、生き残った者達は時に速く走り過ぎないよう自身を抑えなければならないという厳しいイベントとなった。

金曜日、デイ1の序盤からポーランドの若手ドライバー、ミハエル・コシュツシコ選手は他のJWRCドライバー達をリードし、この日は2番手の、同じくスイフト S1600を駆るフランスのヨアン・ボナート選手に41.0秒の差を付けた。続くデイ2も、他のJWRCドライバー達がコシュツシコ選手との差を縮めようと四苦八苦している中、彼はその速さを存分に見せつけ、この日の追随者となったルノー・クリオR3を駆るケビン・アブリング選手との差を4分23秒1にまで広げてみせた。最終日となるデイ3では、この大差を持ってして、コシュツシコ選手が危険を冒してまでアタックする必要はない。事実、彼は冷静かつ確実にスイフト S1600を走らせ、速く走り過ぎないようスピードを控えていたにも関わらず、彼に追いつく者は誰一人として居なかった。全18ステージで構成されたこのイベントで、コシュツシコ選手は10ステージでファステストタイムを記録。最終的には2位との差を6分06秒5まで広げて優勝。この勝利により、前回のキプロス戦を終えた時点でポイントリーダーとなっていたシトロエンC2を駆るチェコのドライバー、マーティン・プロコップ選手と同点の18点に追いつき、二人が首位に並ぶこととなった(プロコップ選手は本戦をスキップ)。
その一方で、シモーネ・ベルトロッティ選手にとっては、このイベントはアンラッキーが重なってしまった。23歳のイタリアンドライバー、ベルトロッティ選手はデイ1前半にセンサートラブルが発生しタイムをロス。サービスで修理を終え、その後は徐々にペースを上げてきていた時にラフなコーナーで石を拾ってしまい、運悪くその石がオルタネーターベルトに噛み込み、ベルトが切れてしまうというアクシデントに見舞われてしまった。これでリタイアを余儀なくされてしまったベルトロッティ選手は、デイ3の再スタート後はペースを取り戻すものの、この時点から上位に追い付くのは無理と判断。チャンピオンシップのことを考え、少しでもポイントを獲得するという方向に本イベントの目的を軌道修正することとなった。
ミハエル・コシュツシコ選手のコメント(SUZUKI SWIFT n.32)
「今回のイベントは僕にとって完璧だった。スイフトは確実に応えてくれ、何のトラブルも起きなかった。スイフトの安定性とトラクションは最高だよ。チームの皆も完璧に仕事をしてくれた。デイ1で2位と大きな差を付けられたし、デイ2、デイ3とその差を広げることができたんだ。マーティンと同点になれて本当に嬉しい。次のイベントが楽しみだよ。」
シモーネ・ベルトロッティ選手のコメント(SUZUKI SWIFT n.33)
「今回はついてなかった。僕が走る前にキャンセルになってしまったステージも幾つかあったしね。スイフトで初めてのグラベルイベントだったからもっと走りたかったんだけど・・・。でも、次のサルディニア戦に向けてデータはたくさん取れたし、チャンピオンシップのことを考えれば少しでもポイントを採れたことは悪くないよ。サルディニアではいい結果を残したいね。」
スズキスポーツヨーロッパ、チームマネージャー 石井康弘のコメント
「このイベントは、テクニカルなセクションとハイスピードのセクションがあり、とても難しいものでした。イベント前からコシュツシコ選手は勝てると思っていましたが、まさか2位と6分以上もの差が付くとまでは予想していませんでした。2位以下との差が十分開いた後、ペースを落としていたのに誰も追いつけなかったんです。コシュツシコ選手、ベルトロッティ選手双方ともポイントが採れたことは、チャンピオンシップを戦う上で非常に重要なことだと思っています。続くイベント、アルゼンチンとサルディニアでもいい結果が出せると思っていますし、勝利の為の開発はもちろん続けて行きます。」